待望のシステムが、ここバンコクにあった。
誰もが持つ、強迫観念。
目が合ったからには断れない弱さ。
男のやさしさ、素敵な思いやり。
しかし、残るのは悔恨の念。
そう、タイの風俗でいつしか苦痛になるのが、嬢選びである。
ずらりと目の前に並ばせといて、結局は買わない。
嬢たちは舌打ちも露わに、待合部屋へと帰っていく。
『仕方ないじゃないか』と己を慰める。
しかし、それに耐えられないときもある。
何の気なしの妥協が起こり、後に来るのが冒頭の悔恨の念である。
プロンポン駅からほど近く、ソイ33の夜遊び通りの奥にある、風俗アパートメント群。
バンコクの不夜城とも呼べる、あの場所に『ニャンニャンマッサージ』はある。
先に言うなれば、嬢のサービスは他とさほど差はない。
ただ、モニター越しの嬢選びができる。
電子金魚鉢。
バンコク風にいうと、そうなる。
いまどきの技術として何もすごいことではないが、どこもやっていない。
こちらはゆっくりとモニターを眺め、嬢を選ぶ。
これを求めていた、というのがこの時になってわかる。
時代は変わる。
風俗は変わらない。
そんな保守的ダンディズムではなく、新しいものを提供し続けるような。
そんな風俗と共に歩んで行きたい。
小生、今宵星空に願う。
記載:2014/03/14



















